こんにちは!エゾシカママです!エゾシカママが地元の小学校の先生から聞いた「札幌の小学校文化あるある」が、本州の人たちからは不思議なことが多々あるのだそうです。あなたの住んでいる地域の小学校の常識は、北海道の小学校の常識と同じではないかもしれませんよ…
札幌の小学校は通知表「年2回」が多い
学期末ごとに通知表をもらう学校もまだチラホラありますが、ほとんどの小学校が9月末と学年末に通知表をもらうことになります。また、最近は先生からの言葉コーナー(初見)の記載が「学年末のみ」の学校も増えてきました。保護者からのメッセージなども記入しないで済むような通知表も増えてきています。より長いスパンで成長を見取っていく合理性があります。このようなことを積極的に導入していくのも北海道らしいかもしれません。
ランドセルからリュックに
入学時にはランドセルに黄色いカバーをかけて元気に登下校する道産子小学生。しかし、中学年を過ぎる頃から、徐々にリュクサック率が高くなっていきます。高価なランドセルを必死なラン活によって入手したのにどうして?とも思ってしまいますが、エゾシカママの私的見解では、離婚率の高さ、シングルマザーの多さにより、親族から贈られたランドセルへのこだわりがあまり無い場合がありそうです。また、北海道は小児の肥満率が高いため、ランドセルがきつくなってしまうことが多々あります。
給食袋って何?
小学校入学時に給食用の個人のエプロン(スモッグ)・三角巾(ぼうし)・ランチョンマット・マスクを毎日使います。個人のもので、金曜日に持ち帰り洗濯をし、月曜日に持って行きます。学校からのレンタルのエプロンなのに…アイロンがけを忘れて大変!!!などという心配はありません。
「上履き」ではなくて、運動靴
上履きとは?道産子の認識している上履きは上靴と呼び、学校で使用する運動靴であり、写真のような白い上履きを使うことはほとんどありません。ちなみに、上履きを毎週持ち帰ってきて、自宅で洗うということもありません。運動靴なので毎週洗うと傷んでしまいます。洗うのは学期末に持ち帰った時です。(汚れがあれば、適宜)体育のときはやはり、運動靴の方が良さそうです。
朝の登校班って何?
道産子のエゾシカママは知らなかったのですが、本州では登校班(下校も?)があるとのこと。その組織内で異年齢の仲間との関わり方を学んだりするとのこと。札幌ではほとんどそういったことはありません。危険そうな交差点などには地域のボランティアで安全見守りをしていただいたり、PTAで輪番見守りをする小学校はあるようです。(学校によって違います)しかし、朝待ち合わせをしてみんなで登校するような文化はありませんし、それに保護者が付き添うといったこともありません。なので、道草を堪能して登下校ゆっくりの子どもたちもいますが…。
プールは温室で実施
そもそも、北国でプールを使った授業は可能なのか?と考えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。意外かもしれませんが、6月末から9月上旬まで年間6回ほど計画されます。(うち1〜2回は天候等で実施できません)最高気温20度の日にも実施可能です。なぜなら、プールが温室となっているからです。日差しさえあれば、室温はぐんぐん上がります。室温+水温が50℃あれば実施できます。シャワーも温水で、体が冷得てしまった時にも温まってから着替えることができます。また、プールサイドの清掃は先生方が行いますが、プールの中の清掃はロボットが行うため、プールをデッキブラシでゴシゴシこする清掃もすることはありません。コケもつかないように塩素の調整をしっかり実施するため、衛生的に管理されていると言えます。ただ、6月や9月はプールから上がって、教室にもどるまでが寒い!ちなみに、中学校にはほとんどプールは設置されていません。高校は一部あるようです。
体操着やスクール水着は無い
公立小学校では体操着もスクール水着も学校指定のものはありません。なので、自分のお気に入りの水着やラッシュガードでプール学習に参加できます。水泳を習っている子はスイミングスクールの水着で参加することもあります。水泳帽も様々なタイプのものを使っているため、帽子の色鬼ごっこなどで水遊びから水泳学習がスタートすることもあります。また、体操着がないため、体育の授業のある時はスカートなどの動きにくい服装だと安全面からそのままだと参加させてもらえないことがあります。ジャージやスェット、サッカーウェアなど、運動しやすい服装を登校時から着用します。汗をかいて着替えたい場合は着替えを持参して着替えることもできますが、特段更衣室等を利用したりはせず、保健室やトイレでさっと着替えることは「稀に」あります。殆どの児童はそのまま下校します。着替えの時間が無いため、体育の授業時間はしっかりと確保されています。
スキー学習・スケート学習がある
札幌の小学校ではスキー学習が行われます。山の斜面を滑るアルペンスキーです。3年生以上からはシーズン1〜2回はスキー場に出向いてのスキー学習を実施する学校が多いです。学校ではグラウンドの雪を重機で集めてスキー練習用の山を造成(造成・崩しで50万ほどかかるとか!!)登って、滑っての練習をします。道北では歩くスキーでの授業です。道東や太平洋側ではスケート授業が多く、グラウンドに夜中に水をまいてスケートリンクを作り、授業で使います。
基本、スキーやスケート、そのためのウェアなどは個人での準備となるため、結構な出費となります。準要保護家庭などは1年・4年時に札幌市からスキーの靴・ストック・板・ケースをもらうことができます。PTAのイベントなどで上手にリサイクルを実施している学校もあるようです。
北国の冬らしい運動を推進しているため、準備は大変で事故も少なくないスキーやスケートは、しばらく無くなることはないでしょう。スキーやスケート経験のないまま、冬のスキー、スケート授業に参加するのはかなり大変です。経験のない場合は、スキースクールで1〜3日のコースなどもありますので、道具の扱い方なども丁寧に教えてもらっておくのも安心かもしれません。
基本的に本州の小学校よりも、自由な事が多いです。最初は戸惑うこともあるとは思いますが、慣れるとかえって気楽かもしれません。