今年のさっぽろ雪まつりも終了。冬の寒さを生かした素晴らしい造形はまだまだあります。ぜひ見てほしいものの一つに氷濤まつりがあります。支笏湖の水を凍らせて作る氷の巨大な造形は時間をかけて作られます。毎年でき方が微妙に違うのも面白い。雪まつりの次は・・・ぜひ千歳・支笏湖氷濤まつりへGO!
開催期間 1月28日(土)〜2月23日(木・祝)
昼は支笏湖ブルーと呼ばれるナチュラルブルーに輝き、夜は色とりどりのライトに照らされ、幻想的な世界をみることができるんだ。
北海道の冬祭りは「さまざま」あれど
北海道の冬は長いです。寒くて大変です。除雪も冬の交通障害も大変です。でも、本当に雪を相手に戦うだけではなく、雪や氷や寒さを武器にして雪を活用した経済活動が可能なのも北海道。
エゾシカさんが一度は見てほしいと思っている冬祭りは
- さっぽろ雪まつり
- 千歳・支笏湖氷濤まつり
- 小樽雪あかりの路
- 五稜星の夢(ほしのゆめ)
- 層雲峡温泉 氷瀑まつり
- しかりべつコタン
などがあります。さっぽろ雪まつりは歴史もあり、世界的にもたくさんの観光客が訪れる大きな祭りとなりました。雪や氷と「明かり」の相性はとてもよいため、夜に訪れると素敵な風景に出会えます。
美しいライトアップの演出が素晴らしいのは言うまでもありませんが、雪像や氷の彫刻の圧倒的迫力や技工性、時間をかけて作り上げられる氷の数々。こういったものも見どころではないでしょうか。また、湖のの上に温泉??などという寒い地域ならでは、現地で感じなければ…と思わせる仕掛けも素晴らしいものです。ぜひ、足を運んでほしいです。
氷濤(ひょうとう)とは?どうできるの?
支笏湖の湖水をスプリンクラーで吹き付け凍らせた、大小様々な氷のオブジェが立ち並ぶ、北海道を代表する冬の祭典。
昼は支笏湖ブルーと呼ばれるナチュラルブルーに輝き、夜は色とりどりのライトに照らされ、幻想的な世界を演出します。 <公式HPより>
今回ご紹介する「千歳・支笏湖氷濤まつり」では、「氷濤」がメインのお祭りになります。1月にこの氷濤まつりの会場に行ってみました。
どうでしょうか?12月にはやぐらが組まれて、たくさんの人々の力で支笏湖のきれいな水を吹き付け続ける、気の遠くなるような作業が続きます。雪まつりとは違って自然の力で凍らせる、そんな大変な作業に思いを馳せながら氷濤まつりを目にするのもいいものです。
こんな時に見に行きたい
こんな天気
難しい事は言いません。できれば晴れた日に行けるといいでしょう。せめて、降雪の無い日に…何故か?氷の透明感が際立つのです。雪が降っていれば氷に雪が積もってしまいます。ライトアップされた夜であればさほど影響ありませんが、日中はやはり降雪のない日がおすすめです。氷のやぐらやトンネルに入る場合は天気は関係ありませんので、ご安心ください。
こんな時間
会場に至るまでの道のりは、山道でもありますので、日中の方が運転もしやすいです。日中に訪れれば、支笏湖ブルーの美しい氷を目にできます。ライトアップした氷濤を見たければやはり夜がオススメ。
両方見るためには、夕方から会場入り。すると、日中の氷濤とライトアップの氷濤の両方を見ることができます。
こんな時期に
当然ですが、冬祭りの残酷な一面として、気象の影響を大きく受けることがあります。ある年には会期中に暖気が入り、像が壊れたしまったり、大雪が降ってしまい、除雪できる場所はともかく、足場を取ってしまった大きな雪像や氷濤は除雪は難しいです。
となると…雪像や氷像や氷濤が美しく見えるのは会期の「初日」となります。暖気にも積雪にも影響を受ける時間の少ない初日です。こちら、エゾシカベースでは、初日にこだわっています。少しでも制作者の意図に近いものを見ることができますから。
寒さ対策は必要
冬まつりを見て歩くにあたり、やはり寒さ対策は外せません。今回は支笏湖畔ということもあり、寒さは札幌の街の中の比ではありません。また、夜間の見物であればあまりあなたの服装をじっくりと眺める人も居ないでしょう。
夜間の寒さ対策
夜間の場合は−15℃を下回ることを想定してください。オーバーパンツや暖かい肌着等の準備も必要です。せっかくの美しい氷濤もなかなかゆっくり見ることができません。特に子どもは、抱っこされる場面が多くなることが想定されます。氷濤のかけらが足元に結構落ちていて、歩くのが大変だからです。(氷がゴロゴロして、足場が悪いためベビーカーは難しいです。)其時に注意したいのが、靴の落下とスネの肌の露出です。靴が落ちないように雪よけスパッツなどを必ず取り付けるようにしてください。当然、日中であっても手ぶくろ・帽子は必要です。できれば歩きやすい眺めのブーツやアウトドア用防寒靴が良いでしょう。冬用のハーフブーツは寒いかもしれませんし氷の塊の上をあるきま悪には心もとないかもしれません。当たり前ですが滑り止め機能の弱い靴は危ないです!この日は初日にして救急搬送があったようです。
0℃前後の2月の日中の寒さ対策
比較的に「暖かい」0℃前後の日も2月には増えてきます。晴れていれば、冬の街歩きのような出で立ちでもさほど問題はないでしょう。ただ、湖畔を吹き抜ける風はかなり厳しいこともあります。油断せずにマフラー等で首元を常に暖かくキープしてください。カイロもあると心強いですね。
アクセス
https://www.google.com/maps/@42.7816813,141.4076759,13.25z?hl=ja
新千歳空港よりタクシーで約40分料金:約7,000円
新千歳空港より路線バスで約55分料金:1,050円
千歳支笏湖線/新千歳空港→千歳駅→支笏湖
お問合せ先 中央バス 0123-23-2171
今回は初日に訪れたこともあり、大変な渋滞でした。この会場まで1本道であるため、一斉にマイカーが押し寄せるとあっという間に渋滞が起きてしまいます。これは秋の紅葉シーズンも同じように起きてしまう状態ですので、時間に余裕を持ってお越しください。
今年の千歳・支笏湖氷濤まつりの様子
こちらは、氷濤ではなく、氷のアート。透明感と変化するライトアップが素晴らしいです
まとめ
寒い!でもキレイですごい!氷濤まつりに似たお祭りとして、層雲峡の氷瀑まつりがあります。こちらも時間をかけて石狩川の清らかな水を使った氷のオブジェを見ることができます。ただ、千歳・支笏湖氷濤まつりの素晴らしいのは、札幌という都市圏からのアクセスの良さ。渋滞がなければ1時間もあれば会場へ。千歳空港からも近いことがオススメです。
寒さ対策と渋滞対策は必要ですが、しっかりとそこを確認して、帰りに支笏湖の温泉に浸かればカラダもポカポカです。
支笏湖には、肌がつるつるになる入浴感から「美肌づくり」の湯として知られる名湯が湧き、対岸には湖を眼前に望む露天風呂が魅力の丸駒温泉もあり、それぞれに趣きある湯浴が楽しめます。
氷濤まつりと支笏湖温泉をゆっくり楽しみたいなら、宿泊してみてもいいですね。個性的な天然温泉温泉宿が待っています。
極寒の中の美しい氷像を楽しんだ後は、温泉で体を温めてから帰るのもありです。 ※日帰り温泉の詳細は、支笏湖温泉旅館組合公式ホームページで。
たくさん冬の思い出を作ってください!