路面を見極めてGO!
色々な路面の状態がありますが、この写真の中で一番滑る場所はどこでしょう?よく観察してみてください!安全に歩くためには、基本的に「安全な路面を選んで歩く」という技術が必要です。
- MAX危ない!何度も踏まれた跡は、一度雪が解けて、再凍結しています。「透き通っている」・「光っている」などという路面は基本的には避けてください。
- 危ない!路肩はすり鉢状になっていることがあります。(スノーボードのハーフパイプのようなイメージ)平らかどうかもよく観察してください。
- 危ない!白くても、光っているようなかたい路面は要注意。
- 危ない!横断歩道の白い塗装や、金属がむき出しになっているマンホールの蓋やレールなどは凍っていなくても滑る。避けるしかない!
前日に融雪が進んだりした跡に冷え込むと、でこぼこな足跡が残ったまま凍っていることがあります。透き通っている事に気づいたら、端の踏まれていない部分を使って歩いてください。
靴は冬用でGO!
冬の路面を歩くには、滑りにくい靴底の靴を選ぶ必要があります。ハイカットのシューズであれば大丈夫と考える方もいますが、明らかに滑るのでおすすめしません。
基本的に登山で使う靴であればある程度問題はありませんが、どこでも買えるものでもありませんし、高額なものになってしまいます。 ただ、コロンビアのサップランドシリーズは近年稀に見る良質の冬靴と言えます。
道民的には最近一番安定して滑らないのはコロンビアのサップランドシリーズ。SAPPORP↔PORTLAND
北海道の冬の路面を考えた暖かくて軽くて滑りにくいシリーズは、ツーリストが道外で履いて歩いてもおしゃれに見えるかもしれません。
最近は滑らない靴と銘打ってさまざまなシューズが販売されています。雪の中を歩いても冷たくなりにくい、滑りにくい、染みないといった靴が人気。5000円以下の靴であれば、ワークマンの防寒ブーツがコストパフォーマンスは高いです。
空港や駅やコンビニエンスストアなどには、取り付け用の滑り止めも販売されています。本当に滑る路面では活躍しますが、ロードヒーティングが効いている路面や地下街や屋内ではカチャカチャ音がする上、逆に金属とタイルにより滑り安くなってしまうことも!使用するときは、雪・氷の上を歩くようにするか、マメに取り外すようにしましょう。
歩き方テクニックでGO!
道民は、靴底をさほど選ばずに安い靴でも歩きます。子供用の靴ではONとOFFのある金属製のスパイク内蔵の靴もありますが、だんだんスパイクをOFFにして歩くことが多くなります。それほど歩き方や路面を良く観察することで安全に歩くことができるからです。
靴の裏全体を
どんなに滑らないという靴を履いていても、その靴底の一部しか路面にタッチせずに歩くとグリップ力は下がります。しっかりと、靴底全体を路面につけて、しっかり踏むような意識で歩きましょう。女性のヒール付きのブーツなどは接地面が少なくなるため、やはり凍った路面ではより注意して歩く必要があります。
小さな歩幅で
「ペンギン」になりましょう。ペンギンの足は接地面が広く、大きな一歩が出しづらい体型です。普段3歩で歩くところを6歩で歩くうような気持ちでそろそろ歩けば、一層安全に歩くことができます。ちなみに、エゾシカ家では、スノーランニングシューズを使って、ランニングもしていますが、やはり夏場のランニングよりは歩幅は狭くなりがちです。
地面に垂直に
地面に垂直に踏み出しましょう。そして、体の重心はやや前にするようにしましょう。後傾すると、絵に書いたようなスリップ転びをすることがあります。そうなると後頭部をぶつける可能性があるため、救急搬送を要する事故になることがあります。時々お年寄りがこういった転倒で救急搬送されることがあります。
ベビーカーやスーツケースや車椅子は?
ツーリストが歩き回る範囲…例えば、バスで乗り降りする施設や移動中の空港や駅、ホテルなどでは屋外であってもロードヒーティングが効いていて、ほとんど困ることなくベビーカーやスーツケースを使うことは可能です。ただ、冬の自然を見に行くような旅の場合は、ベビーカーは難しいです。スーツケースであれば、新雪であればキャスターではなく雪の上を滑らせるように引きずることがあります。ただ、とても重いですので、距離があるようでしたらタクシーやバスなどの車を使うことをおすすめします。キャスター付きのモノや車椅子は北海道の冬の路面では使用できないことを想定しておきましょう。
ちなみに、道民はベビーカーや手押し自転車が使えない季節である冬場はソリ遊び用のソリに子供を乗せて引いて移動することは案外少なくないです。
お酒にも注意!屋内に入る時にも注意!
実は一番転倒が多いのは、「お酒を飲んだあと」の転倒です。お酒の影響で、観察力が弱くなり、歩き方への意識も弱まることで大きな怪我につながるような転倒につながることがあります。すすきのや大通や札幌駅などの酒の席では、買えるときには地下鉄やJRの駅や市電を使うことがありますが、特に地下鉄では、階段を使用する上、温かく暖房の効いた地下歩行通路は靴の雪を溶かし、ツルツルの床があなたを待っています。また、コンビニエンスストアなどの外からすぐに入った建物内ではどんなに立派な靴底でもスリップすることがあります。(エゾシカさん的には一番ここが恐ろしい)
冬道を安全に歩くには、
1路面をよく見る 2冬用の靴を履く(コロンビアのサップランドシリーズ・コスパがいいのはワークマンの防寒防滑ブーツ)3歩き方を覚える 4キャスターや車椅子は屋内や札幌都心部では使用できるが他では難しい。5 お酒を飲んで歩いたり、屋内はどんなグリップする靴でも滑ることを覚えておく