札幌は雪が多い街です。そんなこと常識?かもしれませんが、北海道へ冬場に訪れる方々がホワイトイルミネーションのある白くてキラキラした大通公園の冬やクラーク像の背景に広大に白く広がる羊ケ丘公園をイメージしている方も少なくないかもしれません。雪の魅力はたくさんあります。でも、きれいな雪??本当??
初冬
北海道は、雪の季節が、11月から始まります。雪の降り始めは、パチパチと叩きつけるような霰(あられ)が多く、風に吹かれていつの間にかなくなってしまいます。また、冬型の気圧配置でドカ雪んになることもありますが、11月の雪はほとんどが融雪してしまいます。汚れた水になってしまいがちです。
真冬
本格的な根雪となり、日々積雪を観察するようになると、きれいな雪化粧で朝はため息が出るほど美しい「白い雪」をみることができます。ただ、暖気が入った日などは車通りの多い道路などは排気ガス由来の雪の汚れが目立ちます。その汚れ雪を隠すように新雪が降り積もるため、バウムクーヘンのような断面になります。
早春
雪解けが近づいてくると、雪は白さを失っていきます。透き通って水分の多くなったビッチョビチョの雪は、夕方の冷え込みででこぼこのまま凍ってしまいます。真冬は白かった雪も、排気ガスの汚れや黄砂の影響で、虫メガネでみると汚れが目立つ雪になってしまいます。早く解けて無くなってほしいという住民の声も。
雪は大好きなエゾシカさんですが、極端に汚れたり、水びたしの雪道は辟易してしまいます。ステキなシューズを履いて出かけようにも、水浸し逃げ場なしの道になると、防水ブーツ一択になってしまうのですから。
かき氷の野望は??
「かき氷のシロップをかけたら、かき氷食べ放題じゃない?」と考えて実行した人もいなくはないかもしれません。しかし、雪は基本、すごく埃だらけです。一口、口に含んでも、おそらく吐き出すことでしょう。安全なものではありません。
PM2.5や黄砂まで
雪はそもそも空気中で様々な埃を含みながら空から落ちてきます。大陸からの偏西風に乗り、日本海の水分を盛大に吸い込み、埃と水分をまとって雪に仕上がります。美味しくないどころか、「毒」ですね。山奥や森の清らかな白い雪に見えても、基本的には「埃」と考えてください。
雪は無理でも
北海道のアイスは大概おいしい!そして、北海道のお菓子はおいしい!当たり前です。新鮮な牛乳や卵、ビート(てんさい)から作るてんさい糖。アイスもお菓子も美味しくできる要素ばかり。お菓子に合わせて、砂糖や乳製品を調整してくれる農家さんや製糖工場・乳製品加工。美味しくないわけがないですね!子供の頃に夢見た「雪食べ放題」の夢は叶いませんが、圧倒的に美味しい北海道のスイーツを楽しみましょう!!